歴史的仮名遣いの読み方
☆歴史的仮名遣い→現代仮名遣いの変換をマスターしよう!!
歴史的仮名遣いを理解することは、単語や文章の正しい理解につながっていく古典の基本中の基本になります!
すらすら読める楽しい読解につながっていくので、頑張りましょう(^-^)!
法則は7つです。
- 1、語中・語末の「はひふへほ」→「わいうえお」に直す
- 2,「ゐ・ゑ・を」→「い・え・お」に直す
- 3、「ぢ・づ」→「じ・ず」に直す
- 4、「くわ・ぐわ」→「か・が」に直す
- 5,助動詞「む・らむ・けむ」や助詞「なむ」の「む」→「ん」に直す
- 6、母音の連続→長音(伸ばして読む)に直す
- 7、母音+ふ→法則1と6を組み合わせて直す
1、語中・語末の「はひふへほ」→「わいうえお」に直す
例)にほひ→におい
おもひ→おもい
※語頭は、そのまま読みましょう!
例)はべり
※また、複合語にも注意です!
例)あめふり→あめふり(そのまま)
あめふりは、「雨+降り」という2つの単語から出来ていますよね。
だから、「ふり」は語頭に当たるため、そのままです。
2,「ゐ・ゑ・を」→「い・え・お」に直す
これは、昔のワ行が「わゐうゑを」と表記されていたためです。
例)をかし→おかし
まゐる→まいる
こゑ→こえ
3、「ぢ・づ」→「じ・ず」に直す
例)ぢごく→じごく
これは簡単ですね!
4、「くわ・ぐわ」→「か・が」に直す
「くわ」と早口で何回も言っていると、「か」に聞こえてきますよね。
同じように、「ぐわ」と早口で何回も言うと、「が」に聞こえてきます。
「くわ・ぐわ」より「か・が」の方が発音が楽だったのでしょうね。
例)くわじ→かじ
ぐわんかけ→がんかけ
5,助動詞「む・らむ・けむ」や助詞「なむ」の「む」→「ん」に直す
例)「さぬきの造となむいひける」(竹取物語)
→「なん」
平安時代までは日本語に「ん」の文字は存在しなかったそうです。
しかし読むときには「ん」と発音していました。
現代では「ん」の文字があるので、「ん」に直します。
6、母音の連続→長音(伸ばして読む)に直す
これはパターンが3つあります。
母音の連続は、ローマ字にしてみると分かります。
慣れるまでは、まずローマ字に直してみましょう!
①au→ou(あう→おう)
例)さうし→そうし
ローマ字にすると・・・sausi
法則より・・・sosi
②iu→yu(いう→ゆう)
例)しうか→しゅうか
ローマ字にすると・・・siuka
法則より・・・syuka
③eu→yo(えう→よう)
例)てうし→ちょうし
ローマ字にすると・・・teusi
法則より・・・tyosi
①②③を、あうおー、いうゆー、えうよー、と何度も唱えて覚えましょう!(笑)
7、母音+ふ→法則1と6を組み合わせて直す
最後の法則は今までの組み合わせです。
例)けふ
まず、法則1より・・・けふ→けう
そして法則6を使います。
ローマ字にすると・・・keu
法則6の③より・・・kyo
ということで、
けふ→きょう
となります!
法則は以上です。
法則がきちんと理解できれば、大丈夫です。
あとは慣れるまで、教科書で出てきた文章を音読したり、問題を解き直したりしてみてくださいね!